少子化シミュレーション計算した

初投稿です。使い方よくわかっていません。

 

【総合戦略】人口1億人維持するには、2040年に出生率2.07必要

http://www.asahi.com/articles/ASGDL52NJGDLULFA01Q.html

を見て、暇だった時に作った少子化シミュレーション表の結果を発表したくなりました。

 

○元データ

平成24年簡易生命表
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life12/dl/life12-11.xls
より男女年齢別生存率(平均寿命男80歳、女86歳)

表11-6 男女年齢別将来生命表:中位仮定
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/newest04/s-katei/11-6.xls
より、2060年の男女年齢別生存率予想

2060年まで一年ごとに一年ごとの男女年齢別生存率推計値があるのですが、そのままだとデータが多くて面倒なので、2060年の生存率(平均寿命男84歳、女91歳)しか使っていません。

人口推計(平成25年10月1日現在)
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2013np/pdf/2013np.pdf
から男女年齢別人口


○設定可能項目
出生率パラメータ
1.初期出生率
2.変化後出生率
3.変化開始年
4.変化終了年

変化開始年以前は初期出生率を維持、変化開始年から変化終了年までは初期出生率と変化後出生率の一次補間、変化終了年以降は変化後出生率を維持する前提。

寿命パラメータ
1.平均寿命男80歳、女86歳になる年
2.平均寿命男84歳、女91歳になる年

平成24年簡易生命表の生存率と2060年中位予想の生存率の一次補間で該当年の生存率としています。

 2に西暦20000年と入れれば2100年くらいまでは寿命変化がない状態をシミュレーションできます。

 

○ 条件設定

条件1.出生率1.42のまま維持。2060年に平均寿命男84歳、女91歳

条件2.出生率1.42から2030年までに1.8まで上昇。2060年に平均寿命男84歳、女91歳

条件3.出生率1.42から2040年までに2.04まで上昇。2060年に平均寿命男84歳、女91歳

 

○結果

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・2040年頃に現在の1.6倍の高齢化率になるまで、出生率の影響はほぼない。
出生率が変化しないと、2060年以降ずっと現在の1.9倍の高齢化率が続く。
出生率が改善する場合でも、高齢化率は2050年頃に現在の1.8倍近くにまで上昇する。完全に回復するのは2090年以降になる。

 

何歳からを区切りとすれば、出生率1.42で出生率2と同レベルの比率1.8になるか手作業で確認してみたら、75歳となりました。

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○シミュレーションの問題点
・2060年の中位寿命予想は適切か
とはいえこれ以上に適切だと思われるデータを私は知らない。
・生存率を一次補間するのは適切か

 


2060年までの1年毎の予想と突き合わせてみれば適切か判定はできるけど、めんどうでやっていない。

 

都合のいい想定して安心しても意味ないと思ったので条件には入れませんでしたが、全く寿命が延びなかった結果が↓

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比率で0.2以上の差が出ていて、影響はそこそこ大きいけど全体の傾向は変わらない感じ?

 

○以下素人の感想です
少子化対策は必要だか、完全成功しても特効薬にはならない(特に2040-2080)
・人口減のうえ現在の2倍近い高齢化社会だと活力は大幅に減りそう
労働人口はどんどん減るから選ばなきゃ仕事は十分ありそう

 

選挙前に甘い事を言う政治家を見て笑ってしまいましたよ。